The Unbroken Heart part.4

RIMG1167.JPG夏真っ盛り、いかがお過ごしですか?
俺の大好きなバカでしょうがないドラマーもシーンに戻ってくるそうだし、先日見たsethのライブが素晴らしすぎたし。
正に【生きた言葉】ってやつでしたね。
あとは単純にギターが神過ぎました。
パパが凄すぎて娘のはぐみもステージに上りそうになってたしね。

こんな時代だからこそ聴くべき、触れるべき音なんじゃないでしょうか。
お時間がある人は是非足を運んでみては。
損はさせないと思います。(俺がライブやるわけじゃないけどw)

http://tosp.co.jp/i.asp?I=seth

そんなsethで何かを叩いているキモキモスなイノゲソもポケットマネーで支援をしてくれた活動についての報告の続きをさせて頂きます。

【前回のブログ】
http://www.meaning666.com/blog/2011/08/post-110.html

確か前回は出発まで書いて、本編に入るぐらいで心が折れちゃった記憶があります。なのでその続きから。
お時間が許す限りお付き合い下さい。

 

【いざ東北へ】
大阪から来てくれたVERDYと合流し、ドンキで食料も買い足し、パッツンパッツンになったバンでいざ東北に!って所ですね。

 

朝からバタバタしてたハヤシさんは既に虫の息でした。
なのでたくさん寝てました。
と言うか逆にチンが運転してるこのタイミングしか寝れるチャンスがないのを前回の旅で俺は学んだのです。
だから遠慮なく寝まくってやりました(笑)

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石巻に着く手前で運転を代わり、
その間ずっと起きてたVERDYと運転してくれてたチンはかなりのグロッキー。
とりあえず飯を食い、まだ早朝だったので車で仮眠をする事に。
1時間ぐらい寝たのか覚えてないけど、俺だけ少し元気だったので眠る二人をそっと連行し、近くのバカでかいイオンに。
まだ車に積めそうな気配があったので空いた時間で買い出しをする事にし、眠る二人を置いて、そっこーで大量の食料などを買い込んできた。

恒例のやつ.JPG
 肝心な所で眠気のピークがきちゃういつのもやつ発症

最初の目的地は石巻出身のANCHORのボーカルの健太郎君に教えてもらった情報を元に河北の役場なる場所に連絡をしてみたら、ちょうど近くの仮設で物資を配給してるとの事だったので俺らもそこに参加させて頂ける事になった。
役場の人の案内でついていき、車に積み込んであった物資(調味料、冷えピタ、蚊取り線香など)を配ってきました。
陸前高田や大船渡の仮設とはまた雰囲気も違った気がした。

 

 石巻なう.JPG

ここには意外と物が溢れてるのかな?とも思えた。

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コアラのマーチを配り回る迷惑なおじさん。

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若干落ち込み気味に見えるチンさん。

ある程度の物資を配り終え、案内してくれた役場の人にも挨拶をして、次なる場所へ向かった。

 

 

この時に何か違和感を感じたけどこの時はなんだったのか自分でも分からなかった。

 

 

【石巻の実態、そして受け渡し】

次なる目的地はSLANGのKOさんの紹介で教えて頂いた石巻市の千葉さんの元へ。
この方は鉄槌というバンドのドラムの方のお兄さんだそうで、とても優しい方でした。
っていうか俺とチンは鉄槌が普通に好きなので驚きました。

 

千葉さんの実家は川のすぐ近くで、家の2階部分まで津波が来たそうです。
幸いにも1階はガレージのようになっていたのが良かったみたいです。
千葉さんからたくさんの話を聞かせてもらいました。
やっぱり電気も何もない時に女の人が襲われると言った人災もいくつかあったようです。
そして避難所の現状も聞かせてくれました。

物資がもらえるからという理由で若い人が避難所から出ないという問題もあるようです。
言ってみればニートみたいな感覚なのかな。
でも皆の善意がそういう人の元に行くのはやっぱり千葉さんは同じ地元の人として情けないと言っていました。
でもそういった現状を俺らに伝えてくれました。
結局、寄付とか募金でもそうだけど何をするにしても自分で確かめないとダメって事ですね。
例えばお金を1万円募金しても、それがそんなニートみたいな甘ったれたやつの食料になってると思うと腹が立つでしょ?
こんな感じで避難所にも色々な事情があるみたいです…。

 

この後も千葉さんのご好意で家に上がらせていただき、お母さんにカレーとメロンをごちそうになりました。
メロンとか言って東京にいる時より良い物をご馳走になっちゃいました(笑)
ちなみにVERDYはメロンが(というか瓜系は全て)超苦手なんです。
でも余りの上質なものに平らげてました(笑)
ごちそうさまです!

 

今回、なんで千葉さんを訪ねたかと言うと、
実は今回募集した物資の中に赤ちゃん用品を多数皆さんにお願いしました。
お尻拭き、離乳食、オムツなどです。
以前東北に行ってから得た情報で、やっぱり赤ちゃん用品が不足してる所がまだたくさんあるとの事でした。
実際、被災地じゃない場所でも消耗品であるこれらのものはあると助かるだろうし、足がなくそういった物を買いに行けない状況な人がたくさんいるのも知っていた。それに何度も言うけど大人は【我慢】を知ってるけど、
赤ちゃんに【我慢】はないからね。
だからこそ助けてあげる必要があるんじゃないかと俺は思って皆に物資を送ってもらいました。

 

 

千葉さんの知り合いで実際そういった物を必要としてる人がたっくさんいるとの話をKOさんに教えていただいた流れで、俺らで集めたお尻拭き、オムツ、離乳食の一部を千葉さんに託したという事です。
実際、色んな所で情報を集めてもらったら、そういうものは間に合ってて余ってる場所もあるようだし、どうせだったら直接持って来てるんだし本当に役立つ場所に運びたいっていう思いがあったので千葉さんに託しました。
ここなら本当に必要としてる人の手に行き渡ると確信しましたので。
だから皆さんが送ってくれた物資は半分ぐらいここで千葉さんに託させて頂きました。
ありがとうございます。

そして千葉さんも貴重なお昼休みを俺らのために割いてくれてありがとうございました。
また必ず元気に再会する事を約束して俺らは千葉さん宅を後にしました。

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【無駄足ボーイズからの更なる買い出し】

その後、すぐ近くの大学にチンの友達がボランティアで来てると言う事だったので顔だけでも見に行こうって事で訪れたけど、チン君の凡ミスで会えず終いで、現地に来てるボランティアの方々に不信感だけを募らせて大学を後にしました。(この話、いる?w)

 

 

そして車の荷物が半分ぐらいになったので、ここからは俺がTシャツを売って集めたお金を使わせて頂きました。
石巻インターの近くにイオンがあるのでそこで色々と買い出しをしました。
買ったものは食料品を中心に調味料など前回の陸前高田市を訪問した際に必要とされてた物を中心に買いました。
レトルト系はカレー以外のものを中心に揃えてみました。
俺とおベルチョイスで子供用のカレーもいくつか買ってみました。
(結果、誰にも必要とされず惨敗でしたけど…w)

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後は大船渡中学校に隣接している仮説住宅の長的存在の方に
「何が欲しいですか?」と聞いた所、
「物資などを地面に広げる時に雨が降ったりした時用のテントみたいなのが欲しい」と言われたのをチンが覚えていたので、そちらも購入。
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後は保育園に行く事も考えてオモチャも大量購入。
子供の頃にあんなにカゴいっぱいに値段も見ずにポンポン入れられたら幸せだったんだろうなぁ~、とか思いながら選んでました(笑)

 

っていうか俺が今欲しい情報は5歳ぐらいまでの男の子と女の子が本気で喜ぶオモチャはなんなのかっていう事です!
(お子さんがいる方とか詳しい方は是非コメントに書いて下さい)

 

買い出しを終え、当初の予定ではこの日のうちに大船渡まで行き物資を渡そうと思ったが、山道を越えて行くのに3時間近くも掛かって、街灯もない場所なので真っ暗になっちゃうので物資を渡すのは後日にしようという事になった。
なので車を走らせ、一路フジナミの待つ陸前高田に向かう事にした。

 

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【南三陸町の爪痕】

運転の疲れ等で後部座席で眠るチンをよそに、助手席のおベルと色んな話をした。
陸前高田に向かう途中に、前から気になっていた南三陸町を通る事が分かった。
それらしい看板が出てきたので少し辺りを見回してみた。
何も言葉が出ないぐらいにひどい状態だった。
瓦礫の山という言葉が嫌いだという俺の近しい人がいたが、その言葉以外に適切なものが出てこないぐらいに悲惨な状況だった。
5ヶ月が経ちこの状況…。

 

 

果たしてこの町が本当の意味で復興する時は来るのだろうか。

 

そんな言葉が口から出そうになったが思わず飲み込んだ。

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途中、車を止め降りてみた。
生活感がまだある残骸が辺り一面に転がっていた。
割れたCD、壊れたヘッドホン、津波でずぶ濡れになったアルバム、誰の家にもある物が本来の持ち主を無くし転がっていた。
言い方は悪いけど陸前高田市でその光景に見慣れてる筈なのに胸が苦しくてどうしようもなかった。
写真を撮ってたVERDYには悪かったが、暗くなってきていた事もあって出発した。

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それぞれの生活がリズムを作り直してる中で、車で数十キロ離れた場所には非日常の景色が広がっている。
正直、この景色を今回VERDYに見せれただけでも彼が来てくれた意味があったと思う。
やるべき事、やれる事、やらなきゃいけない事はまだまだある。
その中で自分の出来る事、やるべき事を探して、続けていくつもりだ。
そんな決意が固まった瞬間だった。

 

 

楽しくてやってる事じゃないから肉体的にも精神的にも疲れもするし、仕事だって休まないといけない、そしたらお金も稼げない、そしたら生活だって苦しくなる。
でも俺らはやろうと思えばできる。
だからやってる。
誰かに褒められたいわけでもない。
ただ自分で正しいと思ってるからやってるだけだ。
きっとチンもVERDYも同じ気持ちな筈。

 

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誰になんと言われようともっと強くなろうと思う。

 

誰かの「きっかけ」になり続けられる限りは。

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