The Unbroken Heart part.5

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We Are Fuckin One Tour の事、ゲソソとヨシ君企画のナインスパイスの事、TONE RIVER JAMの事、ホスコ企画の事…、色々と書きたい事はあるけど伝えなきゃいけないのでこちらのブログを更新させて頂きます。

 

上記の事はまた近々。
(多分書きません)

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時間が空きすぎてしまったけど、常に頭の片隅にというかガッツリとあって、「早く書かなきゃ」って気持ちと対峙しておりました。
もし良ければ前回と前々回のものと合わせて読んでみて下さい。

The Unbroken Heart part.5】

飛び飛びになってますが8月頭にTHINK AGAINのチンが募った物資と俺のチャリティーTシャツを売ったお金で買った物資を持って石巻市、大船渡市、陸前高田市に行ってきました。

 

 

2度目の陸前高田市】
またこの旅も俺のkinotoでの元同僚、ハイテンションイカレガールのフジナミの力を借りて、フジナミのおばあちゃんの家に泊まらせてもらう事になりました。

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6月末に行った時の陸前高田市よりは随分と片付いてる印象があった。
でも初めて見る人には「どこが片付いてるの?」って思えるような景色だとお思う。
まだまだそんな状況。

 

陸前高田市に入る前に南三陸町に寄ったりしていたので、着いた時には既に真っ暗闇だった。
確か9時ぐらいだったと思うけど街灯もなければ車も走ってないような闇だった。
でも車のヘッドライトが照らす光景は悪夢としか言いようのない景色。
ヘッドライトの先に崩れた家屋、折れた電信柱、見渡す限りの広大な土地に広がる非情な光景。

 

 

もしこれで一人だったらと思うと…恐怖でしかない。

元々はここにも活気のある生活があった筈なのに、地震と津波でこんなにも変わってしまうんだと思うと改めて被害のすごさを感じさせられる。

 

 

 

いつも通る海沿いの道が時間的に満潮だったのか、通行止めになっていて山道を迂回するルートで向かったのだが、本当に真っ暗闇過ぎて一歩ハンドルを誤れば海や崖に落ちるような状況だったのですごく精神的に擦り切れた。

 

 

なんとかフジナミの家に辿り着き、その日は飯を食い就寝…したのかな?
なんか分からないけど遅くまではしゃいでたような気が。
まあ別にこういう旅だからってストイックになる必要もないと思ってます。
やってる俺らが楽しみながらやらないと絶対に続かないのは自分たちが一番分かってるから。
でもちゃんと一つの目的を持って、やる時はやろうって気持ちを持ってる人間が集まってるしね。

 

 

とりあえず翌日のプランだけざっくりと決め、なぜか俺らと同じ部屋の押入れで寝るという謎の行動を取りまくるフジナミをシカトしつつ寝床に着いた。

 

 

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こうして各家を訪ねて、行方不明者を探している警察

 

【起床と共に事件は起きていた】

 


事件と言うか、おベルのチソチソがおっきしてたって感じですね。

 

 

 

まあ彼もプロの絵描きでイメージもあるのでね。
一応写真は撮ったので仲の良い知人には言ってくれたらお見せするかもしれません。笑

 

 

 

 

この日のプランは…

 

(記憶を辿りながら…)

①前日に石巻で買った物資やテントを、以前も訪れた大船渡中学校に隣接してある仮設住宅に持って行く

 

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IMG_3138.JPG②MEANINGの所にメールをくれた陸前高田市在住のお母さんからの情報で得た、保育園にオムツやおもちゃなどを運ぶ

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③以前訪れた陸前高田保育園に子供服を届ける
(菅野美穂が来ててニアミスを悔しがってた場所ね)

 

IMG_3148.JPG注意*遊んでるわけじゃありません。

 

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④物資を更に買い出しに行く

 

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注意*遊んでるわけじゃありません。

 

⑤以前訪れた小学校にお菓子、ジュースなどを持って行く

 

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と、まあ写真を見てもらえたら様子が伝わるかなぁと思います。

 

 

 

 

 

 

 

今回の旅で俺らはもう一つ陸前高田市の現実を知る事になった。
と言うのはMEANINGの所にメールをくれたあるお母さんが促進住宅という団地のような建物がある事を教えてくれた。
そこは立地の問題なのか、
物資などもほとんど届かないのが現状だと言う事だ。
なので俺らの微々たる力かもしれないが何かできるかもと思い、詳しくそこの場所を聞き、代表者なる方にお会いする事ができ話を聞かせてもらう事ができた。
元々は取り壊す予定だった建物だったのが、
今回の地震と津波があった事で空いていた部屋に被災者の方を住まわせているそうです。
でもそこには決して明るい見通しがあるわけじゃない話も聞かせれた。
事実、物資も届かなければ生活も保障されているわけじゃない。
いわば仮住まいのような状況だ。

 

 

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注意*決して遊んでるわけじゃありません。

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国は国で動いてるんだとは思うよ。
でもさぁ、こういう隅っこの小さな所まで目を配ってやってよ。
まぁ、それができてない所を俺らみたいな人間がやればいいのかなぁとも思うけど。
でもあんまりだよなぁって思った。
現地で生活してる人もいるから口にこそは出さなかったけど。

 

 

仮設の中には赤十字のシールが張られた立派な冷蔵庫(どっちからも開くタイプのやつ)と洗濯機もあったけどさぁ。
それよりも被災地での【声】を聞いてやってほしいなぁ。
陸前高田市の市長は自分の家族が被災して、奥さんも亡くなってるのに自分の仕事をまっとうしないといけないから奥さんの遺体にすらすぐに会えなかったんだよ。
そんなのあんまりじゃないっすか。
そこまでやってる人がいるのにさぁ…。

 

って、ネガティブなことを言い出したらキリがないから止めよう!!!

 

 

本当に長くなっちゃうから細かい所は省くけど、
皆が買ってくれたTシャツのお金で俺らは大きな車を借りる事が出来て、
多くの人が送ってくれた物資を希望と共にその車に詰め込んで、
延々と続く高速に乗って東北まで行けて、
子供たちが喜ぶお菓子やおもちゃまで買えて、
それらをキチンと不透明さの無い形で、手渡しで届ける事ができた。

 

使い古された言葉だけど、
一人の力で微々たるものが、集まるとこんなにも大きな力になるんだなと実感した。
自然の力もスゲーけどよ、人の力だって捨てたもんじゃないよ。
だから俺はもっともっと何か出きる事を探して、
「まだやってんですか?」とか「またその話ですか?」
って顔をされてもやり続けていくよ。

 

乗り遅れた気がして何も始めないで悶々としてるんだったら始めちゃった方が楽になるよ。
本当に嘘でもなんでもなくて、現に俺がそうだったから。

 

最近、チャリティーTシャツを売ってると、
「隼人さんたちの活動を見て色々感じたので、今度被災地にボランティアに行ってきます!」とか言ってくれる人が増えてて本当にうれしいです。
自分たちのやってる小さな事が本当に意味を持ったんだなぁって思える瞬間です。
そういう人たちは、ボランティアでも良いし、見学するだけでもいいから、
現地に行った後にまた俺のところに話に来てください。
そして現地に行ってからまたこのブログを読み返してみて下さい。
まるで別の物を読んでるような感覚になると思うので。

 

 

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 原発のため福島から親戚のとこに避難命令がでて陸前高田まで来たひめかちゃん

 

【最後に】

しつこいようだけど、震災からもうすぐ半年になるけど、多分最初の頃からボランティアしてる人たちは疲れてきて一度自分の家に戻ったりする人もいると思うんだ。
だから今度は新しい人たちがどんどん行っても良いんじゃないかな。
誰も【今更】なんて思わないから。
逆に【今だからこそ】って思ってほしい。

 

 

 

自分で何かできそうだなって思った人はそろそろやってみてよ。
自分で出来ない人は乗っかってきなよ。
想いがあるなら俺らが運ぶから。

 

だからもっともっと紡いで行こうぜ。

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